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You are perfect

Holland③

韓国のサイトに掲載されているインタビューの記事を訳しました。わからないところは英訳を参考にしています。


中学生のときに自分の性的指向が他の人とは少し異なっていることに気づいた。社会が規定した枠組み通りなら、彼は異性愛者である必要があった。しかしそうではなかった。何十回、何百回と悩んだが、彼はゲイだった。

そして、親友に打ち明けた。彼は、悩みを分かち合うことはできなくても、理解してくれるかもしれないと考えた。しかし、期待通りにはならなかった。学校生活の3年間をいじめの被害者として過ごさなければならなかった。1日に何度もセクシャルな嫌がらせを受けた。

昼食の時間も自由ではいられなかった。自分を苦しめる人たちと会うことを恐れ、食堂にさえ行くことができなかった。教室に一人残る姿を見つけられるといじめを受けた。友人たちは倒れた彼の首に縄跳びを巻き付け、何度も引きずり回した。彼は首を絞められ、引っ張られ、笑われた。友人でもなんでもなかった。彼はただの"おかしなおもちゃ"だった。自殺を試みたこともあった。

しかし、彼には「あなたは間違ってない」と言ってくれる人がいた。彼は再び生きることにした。そして、パーソナルな曲を世に出した。新人アイドルHollandの初ソングだ。

彼はインタビューで「僕は、一人で悩みを抱え苦しんでいる、セクシャルマイノリティの人たちの希望になりたいと願う唯一の存在なんです。」と語った。
(彼は韓国でカムアした初めての歌手です)

僕がおかしいのか
誰がおかしいのか
僕が考えていたものとは
あまりにも違っている
でもそれが当然じゃないか
(中略)
窓の外に出て
虹を見つけたら

ここの歌詞には彼の思いが込められている。「すべて僕の経験から生まれた言葉です。専門的に作曲を勉強したことはありません。率直な思いを込めて書きました。"クサイ歌詞だね"というリアクションもありましたけど(笑)

僕はカミングアウトがきっかけでいじめられ、今でもうつ病と対人恐怖症といくつかのトラウマをもっています。僕と似たような傷を抱えたセクシャルマイノリティの人たちやいじめの被害者に『あなたも堂々と外に出て活動することができ、あなただけの声をあげることができる』という希望を伝えたかったんです。 」

彼は現在写真家でもあり、ソウルの芸術大学の学生でもある。いじめを受けていたとき、彼は自分の見える世界をカメラに収めた。写真は彼にとってコミュニケーションの手段のひとつである。

平凡な大学生として生活しながらも、友人から受けた暴力が彼に消えない傷跡を残している。彼は痛みを乗り越えたときにこそ、前に進むことができると思った。いじめの加害者は、躊躇なくこの世界で生きているにも関わらず、被害者だけが息を殺して苦しんでいるという現実を認めたくなかった。

同じような経験をしているいじめの被害者や加害者に対して、声をあげるための唯一の方法が、歌うことだと考えた。彼は芸能事務所に曲を送り、肯定的な返事を得た。そして、最終的な契約書にサインをした。しかし、彼が「ゲイであることを公表して、自分の信念を歌で表現したい」と言うと、すべてが難色を示した。韓国の社会では、カミングアウトした人間が歌を出せるような環境が整っていないということだ。

事務所には所属していない

「後ろ盾がないので何から何まですべて自分一人で準備しました。曲の完成度の部分では、物足りなさがたくさん残っています。でも、これから一緒に曲の意味を分かち合うことができる人に出会い、練習を重ねて努力し続ければ、自分のストーリーをより完成度の高い曲に落とし込むことができると思っています。」

ゲイだという事実を公表したこと自体がノイズマーケティングではないかという指摘もある

「歌唱力や曲の完成度のことを考えれば、そういう声も十分に出てくると思います。周りの人たちに『ゲイだということを公表すれば、一時的な関心を得られるけど、多くの危険にさらされる可能性が高いよ』と心配されました。でも僕は自分がゲイであるという事実を隠したくありませんでした。

いじめを受けた経験も時が経てば麻痺していくと思います。でも、今この話をしないと自分がこれからさらに前に進むことができないと思っています。いじめの加害者だった人たちもアイドルや俳優として活動できるのに、ゲイだから、いじめの被害者だからという理由で歌手になれないのはおかしいと思います。僕はただセクシャルマイノリティの人たちに『みんな何も間違っていないよ』というメッセージを伝えたいだけなんです。

カミングアウトに伴う責任感もあります。不適切な言動に気をつけながら活動する必要があるかもしれません。

最近、ファンからたくさんのエールやパワーをもらっています。『ありがとう』というメッセージを受けとるたびに、自分の選択は間違っていなかったんだと実感しています。」

今後LGBTの人たちが多くのメディアに露出するべきだと思うか

「これは正しいのか間違っているのかという問題ではないと思います。親や周囲の大人たちがセクシャリティに混乱している子どもたちに『悪いことだ、間違っている』と教育する場合があります。悪いと感じる人たちは、なぜの『違い』を『悪』と認識するのか深く考えて欲しいです。

メディアに露出すれば、社会的に議論される機会も多くなると思います。それらにさらされている当事者の人たちは、性的な部分だけを強調されたり、面白がられたり、異常な恋愛をする存在としてうつっています。ただひとりのアイデンティティというだけなのに。僕はみんなに同性愛者も他の異性愛者と変わることのない普通の人間だという考えをもってもらいたいです。」



いくつかのインタビューを訳しているので内容がかぶっているところと、きりを良くしたかったのでラストの部分は省いていますが、ほぼ全文です。


ラストの部分では主に「自国よりも海外、特に南米やブラジルでのリアクションが良かったこと」「まだ親にはカミングアウトをしていないこと(取材当時)」の2つを話していました。


記事
http://m.news.naver.com/read.nhn?mode=LSD&sid1=001&oid=032&aid=0002848271

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